北海道から鹿児島へ移住してきた二人は
ほんとうにナイスカップル。
彼は男前で優しさ満天。
彼女は元気いっぱいの美人さん。
僕はそんな二人から度々、
北海道のめずらしグッズをいただいては大喜びをしていました。
その日も「さくらんぼ」のイラストがかわいらしすぎる清酒を
いただきました。
なんでも北海道のキヨスクでしか売っていないのだとか。
地元の人は清酒を飲み干したら、それをコップ代わりに
使っているらしい。
僕は、もう一人の僕が早くそれをコップに使いたいときかないので
いいですよ、と言って、すぐに開けました。
それから美味なそいつをチビチビ飲みながら二人と語らいました。
彼らとは知り合ってから長いのですが
僕はまだ二人の出逢いを聞いたことがありませんでした。
さくらんぼ清酒でいい具合に酔くろぅた勢いも相まって、
おこがましくも、尋ねてみたら
まぁ~宮沢りえぐらいに(個人的趣味)透き通った美しいお話で
気付いたら閉店時間が過ぎるまで盛り上がってしまいました。
二人は
「そろそろ帰ります」
というので
「ごねんね、明日も仕事だろうに遅くまで引き止めて」
というと、
「いいえ、もっとお話したかったんですが
今から市役所に行くんです。」、と。
いやぁ~、びつくりしましたよぉ。
さんざん出逢い話聞かされて(失敬)
最後の最後に、ねぇ、、、
でもとってもハッピーな気分になって
シャンパンで乾杯しようっ
なんて言ったら、
「今から車で行くんで」
なんて断られたりなんかして、
もうハッピーなんだかパニクってるんだかわからなくなりまして(笑い)。
帰り際に彼が
「婚姻届を出しに行く前に
なぜだかサンボに行きたくなったんですよね、、、」
と。
それから二人が帰った後、
えらいもんで
お客さんのいない店内で
いっとき呆然としていたのですが
あれあれ?
偶然かもしれないけれど、
僕たちがお話してたのはカウンターではなく
またしても知る人ぞ知る※「秘密会議テーブル」だったよな?、と。
いやぁ、こりゃいよいよ
タモさんの安産おまじないばりに
不思議なことになってきたかもしんない。
※「秘密会議テーブル」とは
度々プロポーズが行われたり、カップルが出来たりの
不思議な、最近でいうところのサンボのパワースポットテーブル席。